先日、久々にPEN E-P7とM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(I型・旧モデル)の組み合わせでスナップ写真を撮ってきた。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(I型)について
今回使用した M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(I型) は、35mm判換算で焦点距離34mmの、いわゆる広角単焦点レンズになるが、2012年12月の発売開始以降、13年経っても全く見劣りしない良い描写力だと感じる。いわゆるロングセラーモデルといったところ。
デジカメ本体だと、イメージセンサーやCPUの性能がそのままカメラの性能となるため、10年も経てばかなり性能が変わるが、ことレンズに関しては、基本設計がしっかりしていれば、頻繁にモデルチェンジを繰り返す必要がないということであろう。
とはいえ、メーカーもさすがに開発サイクルが空きすぎたと思ったのか、今年(2025年)3月のOM-3発売に合わせて、II型が発売されている。I型との大きな違いは、防滴防塵耐性の有無。とは言えIPX1なので、過度な期待は出来ないが。
【2025年6月27日追記】
記事を公開後、カメラのキタムラさんのレビューサイト「ShaSha」の記事を読んで知ったが、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II型はスナップショットフォーカス機構が廃止されたとのこと。ご参考までに記事リンクを貼っておく。
安定した画質はそのままでプロダクトデザインを刷新したシンプル&コンパクトな単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II | ShaSha
本記事の推しポイントが1つ減っていたことは残念だ。
以降は、あくまでも旧モデル・I型に対する記事として読み進めて頂ければと思う。
【追記ここまで】
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(I型)の個人的推しポイント
ちなみに、個人的にM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(I型)の好きなポイントは2つ。
1. スナップショットフォーカス機構
※I型のみ。II型では廃止。
最初のお気に入りポイントは、スナップショットフォーカス機構があること。端的に説明すると、目測撮影ができること。
これが何を意味するかと言うと、通常はAFでピント合わせをするが、いくら性能が良くなり処理が早くなったとしても、ピント調整にどうしてもタイムラグが発生する。
これに対して目測撮影であれば、レンズ鏡筒に刻まれた距離目盛を目安にして撮影すれば、ピント調整なしにすぐにシャッターが切れる。
実は1枚目の写真が、スナップショットフォーカスで目測撮影した写真となる。
雨の日に、娘夫婦の運転する車の後部座席から商店街側を撮影したものだが、AFだと状況によっては窓に付いた水滴にピントが合いそうになるところ、目測撮影なので設定した距離で即座にシャッターが切れる。
なお、この目測撮影の利点に気付いたのが、GR IIIだった。
GRでフォーカスモードを∞(無限遠)やスナップモードにすると、当レンズと同じく目測撮影が出来る。
但し、GRの場合はコンパクトデジカメ故か若干操作性が悪く、モニターのパラメータ表示でしかピント合焦範囲が確認できないため、盛大にピントを外すこともしばしば。
対して、当17mmレンズであれば、フォーカスリングをカメラ側にスライドさせた状態で鏡筒に刻まれた距離目盛に合わせるだけなので、とても直感的で簡単だ。あまり盛大にピントを外したこともない。
更に白状すると、35mm判換算で広角34mmに慣れず、スナップショットフォーカス機構をただのパンフォーカス機能の一環だと勘違いして、実は1度手放している。
GRの一件でスナップショットフォーカス機構の利点に改めて気付き、再び買い直した次第だ。
話を戻して、目測撮影が出来る利点の2つ目は、移動しながらでも撮れること。以下の写真は駐車場内を車が移動中にシャッターを切ったもの。
さすがに車の速度がゆっくりなので、止まっている時とあまり変わり映えしない画になっているが、AFによるピント合わせが不要なのは、慣れると便利。フェンス越しの撮影も難なくできる。
2. 専用の金属レンズキャップが使える
このレンズのもうひとつのお気に入りポイントは、別売り品になるが、専用の金属レンズキャップが使えること。
公式オンラインストアでの販売価格は、税込4,400円と割高に感じるものの、1枚のアルミ板の如くとても精巧にできているため、この加工技術にお金が掛かっていると思う。ただ、アルミの加工技術を理解できない方には訴求ポイントにならないが。
そして個人的に一番の推しポイントだが、通常のプラスチック製レンズキャップと違い、かぶせ式なのでカバンの中でキャップが外れる心配がない。また、キャップ裏側の円筒部分にフェルトが貼ってあり、金属同士の擦れで鏡筒を傷つけることなく、キャップの付け外しが出来る点もポイント。
ちなみにレンズフードが好きな方は、金属製レンズフードも別売りされている。ご参考まで。
記事の締め
本当はもう少し撮影しているが、さすがにネット上に公開できる写真ではなかったため、今回は止む無く除外している。
といった感じで、今回はここまで。
【公式サイト商品紹介ページ(A8.net
経由)】