PENTAX KF + DAL18-55WRレンズキットを購入後、KFで他のレンズも試してみたいと思い、あれこれ検討した結果、ユーザーさんの評判が良かったことと、実売価格が1万円ほどと交換レンズとしては格安だったこともあり、単焦点レンズの smc PENTAX-DA 50mm F1.8 を購入してみた。結果としては、世間の評判に違わぬ良いレンズだと思った。
具体的には、キットレンズでは周辺部の像が流れている写真が多かったが、smc PENTAX-DA 50mmF1.8 は周辺部までしっかり描写されていて、素人判断にはなるが、なんとなくGR IIIで撮った写真のようにも感じた。
ちなみにGR IIIのレンズユニットがいくらぐらいの製造コストなのかは分からないが、本体の実売価格が12~13万円なので、もしかしたら、このレンズと同じくらいなのかもしれない。あくまでも素人考えの想像だが。
もうひとつ良かった点を挙げると、KFで使った際に、右目で光学ファインダーを覗いた像と、左目で実際に見た風景がほぼ一致すること。
片目を閉じてファインダーを覗いた後にカメラから目を離すと、視野の違いや光量の差などで目がくらむことが時々あるが、このレンズの場合、両目を開いてファインダーを覗いても見え方が一緒なので、違和感がない。これに関しては事前情報がなかったので、大きな収穫だった。
(2025-06-02 補足:上記の件について後日気付いたが、レンズとファインダーの構造上、水平位置というか光軸がずれている関係で、被写体に対して至近距離だと、ファインダー像と実体が上下にずれる。逆に被写体から離れるほど上下のズレは小さくなり、見かけ上、同じように見える。)
なお、当レンズを使う上での注意点としては、焦点距離がAPS-Cで50mm、35mm判換算で50×1.5で75mmとなるため、少し望遠気味になることと、最短撮影距離が0.45m(45cm)なので、被写体から少し距離を置いて撮影することになる点。まぁ最短撮影距離に関しては、普段よっぽど接写撮影していなければ気にならない点かと思うが。
あとネットでは一部情報が錯綜しているようだが、AF合焦後にマニュアルでピント調整のできる、クイックシフトフォーカスには未対応である。この点に関しては、実売1万円台のレンズにあれこれ求めすぎというものである。もちろん、防塵防滴耐性もない。
普段、OLYMPUS PEN E-P7 や RICOH GR III を愛用していると、PENTAX KF は重量級となるため、あまり撮影に持ち出せていないが、機会を見てまた持ち出したいと思う。
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