長く待つこととなった110フィルムの現像がやっと完了し、カメラ屋さんに預けて以来、2週間振りにフィルムが手元に戻ってきた。
【目次】
- 110フィルムの現像等について語る
- 遠くから見る富士山は綺麗だけど
- ネガフィルムデジタル化の盲点
- 原因と初期対応
- 救世主
- 「DigitaLIZA Lab」を試してみた
- 「Lightroom」の声もあるが
- ネガポジ化で気になるソフト
- 最後に
- 余談
- 【追記】コマ数当たりの単価
【広告欄】
110フィルムの現像等について語る
110フィルム1本にかかる費用(同時ブリントなし)
ちなみに今回はネガ現像だけの依頼だったので、税込み950円也。
現像こそ時間を要するものの、店舗受付であれば送料もかからず、110ポケットフィルムが1本1,000円強で、現像代を足しても2,000円程度なので、現像までなら35mmフィルムよりも安上がり。(※記事末尾に追記あり)
参考> 写ルンです × カメラのキタムラ - 現像からデータ化まで -
110フィルムの難点
110フィルムの難点としては、フォーマットの小ささもあるが、何より、入手できる場所がロモグラフィーのオンラインストアと、ごくごく一部のカメラ屋さんに限られるということ。
フィルム単品の値段は1,000円強と控えめだが、ネット通販で購入する場合、ある程度まとめ買いしないと送料が高くつく。
以上、110フィルムについて語ったところで、ここからが当記事の本題となる。
遠くから見る富士山は綺麗だけど
お店で110フィルムのデジタル化が未対応だったこともあり、今回初めて、自分でネガフィルムのデジタルデータ化(画像ファイル化)に挑戦してみた。
ただ、当初の想像以上に敷居が高いことを思い知らされた。
遠くから見る富士山は綺麗だけど、実際に登ってみると大変だった、みたいな感じである。
ネガフィルムデジタル化の盲点
デジカメを使ったネガフィルムの撮影自体は、機材が揃っていれば、さほど難しくない。

ただ、デジカメで撮影したあとの画像処理が問題だった。
私が常用している Affinity Photo でもネガポジ反転は出来るが、ただ反転するだけではフィルムが青被りすることが分かった。


今回、初めてネガフィルムの撮影をしてみたこともあり、「反転したらなんか青っぽいけど調整できるかな」と安易に考えていたが、これが後々大変な事態になることに、この時点では気付かなかった。
原因と初期対応
画像編集ソフトでネガポジ変換した際に、フィルムが青被りする理由は単純で、ネガフィルムが透明ではなく、オレンジ色をしているから。
オレンジ色をネガポジ反転させた結果、青被りというか、水色に変化してしまうという理窟である。色相環や補色に関する知識が必要になってくるようだが、語れるほどの知識はないので割愛。
ただ、フィルムに元々色が付いているのは、見れば一目瞭然だったので、原因調査で検索した際にGoogle検索のAIによる概要を読んで、あぁそうだったと改めて気付いた次第。
ちなみに、画像編集ソフトを使ってネガポジ変換を行う場合、ネガフィルムの色だけ考慮すれば良いわけではなく、ホワイトバランスの調整や、色素ごとにも細かな調整が必要らしく、Affinity Photoで頑張ってみたものの、私のスキル不足も重なり、結果として、うまく解決できなかった。
機械で作業しているとは言え、フィルム現像とプリントを一手に引き受けて作業を行うカメラ屋さんって、実はすごいと思った一瞬である。
ちなみにAffinity Photoの英語版フォーラムでも、ネガフィルムに対応するための一例が書いてあったが、ただの力技で、とてつもない地味作業手動操作の連続だったため、早々に諦めた。
救世主
ネガフィルム反転時の青被りについて、ネットに解決策を求めたところ、私が良く知っているサイトに当面の解決策が見つかった。
ロモグラフィーの「DigitaLIZA Lab」である。
https://lomography.tools/digitaliza/
ざっくり説明すると、簡単なクリック操作だけで、画像データ化したネガフィルムを写真化する、無償のwebサービスである。
webサービスなので、パソコン・スマホとネガ画像だけあればOK。特別なハードウェア・ソフトウェアは不要である。
ちなみに、ずっとベータ版が続いている模様。
作業の流れとしては、リアルタイム処理でアップロードしたネガ画像ファイルを変換・加工し、処理完了後の画像ファイルをブラウザ経由で端末にダウンロードさせる、といった感じである。
ページ遷移が一切ないので、JavaScriptメインの実装と思われる。
詳しい利用方法については、動画説明だけになるが、YouTube動画を参考にして欲しい。設定で日本語字幕も出せるかと。
「DigitaLIZA Lab」を試してみた
ただ、私も地味に疑り深い性格で、アップロードした画像がネットに流出する懸念もゼロではないと考えるため、仮に流出しても問題ない画像を選んだ上で、試してみた。
結果としては、これやこれ!と言った感満載に、望んだ通りの画像が出力された。



ただ、企業運営とは言え、webサービスというのが、個人的に少々抵抗がある。
私って自分で思うよりも遥かにアナログ人間?それとも慎重すぎ?
「Lightroom」の声もあるが
ネットを探ってみると、アドビのLightroomを使ってネガポジ変換する例をよく見かけたが、現在はサブスク(サブスクリプション)契約のみとなる。要は一定期間の契約が必要。
料金は2025年8月時点で、1,480円/月とあるが、これは年間契約を前提とした月々の料金であって、1年を満たずに途中解約すると、早期解約金が請求されるとのこと。
要は、昔の携帯電話契約と同様で、年契約が大前提であり、途中解約する際に違約金を取るシステムとなっている。さすが守銭奴のアドビらしい。
皮肉はこれくらいにして、興味本位で手を出すと、費用面・契約面で後々大変なので、早々に諦めた。
Windowsの内部環境を汚されるのも嫌だし。
ネガポジ化で気になるソフト
ネガポジ化でひとつ気になるソフトとして、ソースネクストが販売している「復活!ネガフィルム2」というソフトがある。
Googleで検索してみると、なぜか、ふるさと納税と一緒に検索結果に表示されるが、それは置いといて、商品紹介ページでは詳細が不明だが、一応、パソコンのローカル環境にあるファイルも対応できるっぽい。
ただ「AIでデジタル化」という謳い文句に、うさん臭さを感じるのは私だけであろうか。
併せて、Microsoft Store以外からソフトをダウンロードしてインストールするのも、個人的に少し抵抗がある。
最後に
結局のところ、ネガフィルムのデジタルデータ化というか、画像ファイル化について、機材については揃っているが、肝心の画像処理で詰まり、どうしようかと考えあぐねているところ。
ただ、もう少し調べて問題なさそうなら、国内販売ソフトで実売3千円程度という手の出しやすさで、「復活!ネガフィルム2」を導入することになりそうな気がする。
以前、面倒ごとには関わらないと書いたのに、いつの間にか、地味に面倒な沼に足を突っ込んでいる気がする。
余談
ちなみに、デジタルカメラを使ってフィルムを撮影し、デジタルデータ(画像ファイル)を作成する方法のことを「デジタルデュープ」と言うらしい。昨日初めて知った。
ただ、知ったのはカタカナ語だけで、英文のスペルは分からずじまい。今回は深掘りするつもりも元気もないが。
【追記】コマ数当たりの単価
フィルムと現像代について、記事執筆翌日になって気付いたが、110フィルムと35mmフィルムでは、1本当たりのコマ数が違う。
現在入手できるフィルムとして、35mmフィルムは1本36枚撮り(36コマ)だが、110フィルムは1本24枚撮り(24コマ)となる。
以下、フィルム1本の購入代金と、現像代を1,000円と見積もって、現像までの合計金額をコマ数で割り、1コマ当たりの単価を計算してみた。ご参考までに。
110フィルム:2,000÷24≒83円 ※フィルム1本1,000円換算 35mmフィルム:3,000÷36≒83円 ※フィルム1本2,000円換算
計算上ではあるが、35mmフィルム/110フィルムとも1コマ当たりの単価が同じことが判明した。
もっとも、これ以上フィルム価格が高騰しなければ、の話ではあるが。
ちなみにコマ面積も考慮するならば、110フィルムよりもコマ面積が広い35mmフィルムのほうが単価が安くなる理屈にはなる。
まあ、だからと言って、110フィルムより35mmフィルムのほうが優秀だと必ずしも言えないと、私は考えるが…といったところで、追記はここまで。