~歳月人を待たず~

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絹産業の歴史を今に残す照明灯と句碑(群馬県前橋市)


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先日、前橋・広瀬川近辺を散策していた時に、ちょっと変わった装飾の照明灯(街灯)を見つけた。

繭(まゆ)に関係する装飾がつり下げられた照明灯。

町の道路に面して設置されているので、街灯のほうが一般的な呼び方かと思う。

だけど後述する説明文に従って、今回は「照明灯」に統一したいと思う。

照明灯に関する説明

柱にある説明文など。

照明灯の柱に残された説明文によると、その昔、前橋に製糸場があった事を後世に伝えるために建てられた照明灯とのこと。

参考までに、柱に書かれた説明文を引用してみる。

 この照明灯は明治三年、前橋藩で設立した
日本最初の洋式機械製糸場の跡を永く伝える
ため昭和三十六年この所より北約百米の交差
点に建てられたもので、 つり下げているの
は前橋産地独特の形をした提糸と生糸の取り
枠である。 今回前橋残影の句碑を設けるに
際しここに移し旧地には標識を残した。

※「点」と「識」の漢字表記を除いて、原文のまま。

ちなみに柱にはもうひとつプレートが貼り付けてあるけど、そちらは文字が一部読めなかったので割愛。

製造年月と、制作に関係した当時の企業・団体名が書かれていた。

照明灯につり下げられた装飾について

提糸(さげいと)

ネット検索してみると、街灯に下げられた装飾のひとつは、提糸(さげいと)と読むらしい。

手持ちの電子辞書にはいずれも記載がなかったけど、ネットで調べた限り、絹糸をひとくくりにまとめて、手提げできるようにした状態のものを言うらしい。

米俵や木樽と同様に、1個いくらという感じで、農家や工場、問屋や製造現場などで流通させていた模様。

この辺は詳しくないので、説明が上手く伝わらなかったらごめんなさい。

ちなみに、地域によって提糸(さげいと)の巻き方が違っていることが、説明文から伺える。

取り枠

もうひとつの装飾は「取り枠」と書いてあり、こちらは茹でた繭から糸を取り出して、巻き取るための道具。

こちらは多少形が違えど、映像や写真などが残っているので、見たことがある方は多いかと思う。

照明灯 移転の経緯

説明文にもある通り、この照明灯は元々別の場所にあったらしいけど、すぐ横にある句碑を作った際に移転させたとのこと。

文字数の都合からか、いつ移転したのか、説明文には書かれていないので移転時期は不明。

照明灯の全景。構図ミスった。申し訳ない。照明灯の右にあるのが句碑。

前橋残影の碑

前橋残影の碑(2025年7月撮影)

照明灯の移転を行うきっかけとなった、前橋残影の句碑。

だけど、残念ながら風雨にさらされ、碑文の一部が読めない。

碑文は経年劣化で文字が読めない状態。

今後どうなるのか、少し気になる状態。

あとがき

今回、記事を書くに当たって、ネットで情報を探していたところ、他の方も照明灯の写真をブログに掲載されていた。

だけど、場所と柱の形が少し違っていた。

このため、この照明灯は広瀬川沿いに複数あるのかもしれない。

ところで、前橋市街地は、こういった過去の歴史を伝える石碑などがいくつかあり、散策するたびに発見するので、ちょっぴり楽しい。

では。


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