~歳月人を待たず~

毛布デビュー1週足らずで羽根布団。秋はどこ行った?

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俵 万智 著「生きる言葉」ほか1冊を買ったお話


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先日、本を2冊買った。

1冊は、先週放送のラジオ番組「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介され、ゲスト出演もされていた俵 万智の著書「生きる言葉」。

もう1冊は、「昭和30年代~50年代の地方私鉄を歩く 第9巻 高崎線に沿って 埼玉県・群馬県の私鉄」という本である。


 【目次】


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生きる言葉(俵 万智 著/新潮社 刊)

電子書籍でも売ってるが、画面越しでは文章がほぼ頭に入らないので、今回は紙の本を買ってみた。

番組内でも引用されていたが、序盤の話で子供が言葉を覚えていく過程は、親になったことのある方ならおおよそ経験があると思うが、驚きと感動が入り混じったような感情が思い出される。

あと「絵本は生身のコミュニケーションツール」の内容については、本当に同感である。

保育園に入る頃までの幼子は、色んな言葉や知識を吸収する大事な時期なので、本当に、ビデオやネット動画漬けで黙らせるのではなく、親自身が時間をかけて子供たちに絵本の読み聞かせをして、反応を感じ取ってもらえればと思う。

もっとも本書は子育てエッセイではなく、あくまでも言葉がテーマなので、感情的なお話はない。

まだ冒頭しか読めてないが、時間を掛けてじっくり読み込み、または読み返したいと思っている。

昭和30年代~50年代の地方私鉄を歩く 第9巻 高崎線に沿って 埼玉県・群馬県の私鉄(高井 薫平 編著/フォト・パブリッシング 発行/メディアパル 発売)

最近のラノベじゃあるまいし、タイトル長い。

もっとも、シリーズ名やサブタイトルも含めているので、結果としてタイトルが長いのだが。

ちなみに本書については、文字通り衝動買い。

電車自体には一切興味ないのだが、買った最大の動機は、その昔、群馬県の高崎から渋川を経由して伊香保を結んだ伊香保軌道線の情報と写真が掲載されていたこと。

世間が車社会になり、路線バスと入れ替わるように路線が廃止され、痕跡はほとんど残っていない。

だが本当に偶然、本屋さんに行く前に、JR北高崎駅近くにある線路跡地を見てきたばかりだった。

以下、看板だけを撮ったもの。

今は民家に囲まれ、細長いミニ公園が痕跡を残すのみで、鉄道遺産と呼べるものは一切残っていない。電車山も平地に戻されている。

話を本書に戻すと、秩父鉄道・上信鉄道・上毛電気鉄道上武鉄道草軽電気鉄道といった、埼玉・群馬の現存する・しない私鉄を掲載している。

特に車両写真はふんだんに取り上げられており、その筋の方々にはご褒美ではなかろうか。個人的には電車の背景に写る建物や景色のほうが好物だが。

好物と言えば、本書でも吉田初三郎の鳥瞰図ちょうかんずが掲載されている。但し掲載されているとはいえ、本書サイズはB5版程度、見開き図でもB4版程度なので、図版の解像度は物足りないが。

あと個人的に嬉しかったのは、古い地図に赤い線で当時の路線が掲載されていたこと。Wikipediaや個人ブログでは情報がなかったので大いに参考になった。

その他、草軽電気鉄道についても、過去に軽井沢と草津温泉を結んでいた鉄道路線に関する情報があり、店頭での立ち読みでは気付かなかったが、想定外の良い収穫になった。残念ながらまだ読めていないが。

誤字や変な改行も見受けられるが、全体的には各路線の歴史や車両のスペックなども掲載されており、よくまとまっていると思う。先人たちの努力とご活躍に敬意を表したいと思う。

個人的には、多摩湖周辺の鉄道や軽便鉄道の歴史も気になるところではあるが、本書のシリーズにはない模様。残念。


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